LINER NOTES


「黄金の穂先の向く方へ」発行から2ヶ月経ちました。
制作期間が実質1ヶ月半で、凄く慌しかったなぁ…慌しすぎて燃え尽きましたorz
やっとライナーノーツを纏めようという気になりました(遅い!)

CDを作るのもまだまだ手探り状態で、本当に出来上がりが拙いなぁと
自分の力不足にがっかりしたり落ち込んだりもしますが、
作り上げて形になったことは本当に嬉しいなぁと思います。
そして、何より手に取って下さる方がいることが嬉しいのです!
あらためて、本当にありがとうございます。

この頁では、曲の解説やいろいろ訂正(!)など、ちまちまと書いてみようかと!

【ブックレット訂正のお知らせ】

【ブックレット3P・ユグリスのキャラ紹介文】
【誤】…様々な本を読むことを好む、本で知った……
【正】…様々な本を読むことを好、本で知った……

【ブックレット6P・「掌の無力」歌詞最終行】
【誤】…この掌で何を守る?
【正】…この掌で何を掴む?

「掌の無力」曲解説中に詳細が有ります。ご確認下さいませ。



【黄金の穂先の向く方へ 解説】

「黄金の穂先の向く方へ」に収録されている曲等の解説です。
長文ですが興味のある方はどうぞ。
CDをお聴き頂いてから読んだ方がよいかもです。


デザインについて

勇者って髪が立ってるよね!耳長娘は絶対必要!眼鏡聖職者は個人的嗜好!
こんな感じで好きなものをばりばりと詰め込んで、ユグリス達は産まれました。
ファンタジーの世界は自由で本当に楽しいです。

パッケージのデザインもゲームソフトっぽくなるように意識してみました。
トールケース裏のあおり文とか、考えるのがとっても楽しかったのです。
各キャラクターの立ち絵とかも頑張りました。これがあるととてもゲームっぽい!

「黄金の穂先の向く方へ」のゲームビジュアルはSFC辺りで妄想しています。
ああ、ドット絵っていいなぁ……。


ここから曲の解説です。


01.Prologue

ゲームの起動→メーカーロゴ→タイトル画面→
コントローラーを操作せずに放っておくと始まるプロローグを想定した曲です。
コーラス部分はミアマリカ国の繁栄を讃えています。
少し神秘的で、これから始まる物語を予感させるような
そんな感じに仕上げられたかなぁなどと思っています。
さきまふみの個人的お気に入り曲なのです。


02.黄金の穂先の向く方へ

デモムービー等に使用されるような「THE・主題歌」をイメージして作りました。
軽快且つ明るい曲調で、展開もベタ過ぎるほどベタだと思います。
目新しさは無いけれど、でもそれがいいなぁと思っていますよ!

辛いことは沢山あるけれど、必ず未来に希望はあると信じて進むユグリス達。
ユグリス達の行く手に希望があるように、歌詞も未来に希望が持てる様に…。
「乾かない涙は無い筈だから」
踏まれても踏まれても空に向かい伸びていく麦の穂と
数多の苦難を乗り越えて進んでいく少年たちの真っ直ぐな思いを重ねて書いた歌詞です。
私には難しい言い回しや複雑なギミックを込めた詞を書く技量がありません。
ただ素直な思いを込めて、言葉を繋ぎ合わせました。
どうかこの思いが、聴いた方にも伝わりますように。


03.祈る泉

RPGと言えばHP・MP完全回復の泉だと思うのです!
妖精さんがいたり、眩い光に包まれてぴろりろりーん♪と回復するのです(*´Д`)
もちろん「黄金の穂先の向く方へ」にも泉は登場しますよ!
レベルが低いときにはもうすっごくお世話になる回復の泉は
ミアマリカ城の北西の森の中を探そう!

…コンセプトはこういった「泉」です……なんだろうこのテンションは(´Д`;)

泉に力があるということは、やっぱりそこには「思い」があるのだろうと思います。
傷ついた身体を癒すその泉は、世界へのやりきれない悲しみを湛えています。
泉が祈るのは、傷つく人々がこれ以上増えないように。
世界の悲しみをこれ以上増やさないように。
泉はただそこで、祈ることしかできません。

自分の音域を考えずに作ってしまい
全て録り直しという大変な目に遭った思い出の一曲です。


04.掌の無力

コンセプトはラスボス戦闘曲です。

最後の「敵」がユグリス達に見せたものは、この世界の「真実」。
「自分たちが守ろうとしたものは何だったのだろう……」
信じていたものが打ち砕かれ、少年達は揺らぎ、動揺する――
そして、自分達の無力さに絶望し……。

かなり直接的な歌詞を書きました。
これは私なりの「反戦歌」なのかもしれないです。
どうか未来に希望が持てる世界であって欲しいものです。

「僕は無力 無力 無力だ」の変拍子がとってもお気に入りです。
やややコーラス(謎)が不安定で聞き苦しいなぁ…などと反省点も沢山なのです。

そしてここで大変なお詫びを…

歌詞カードが間違っていますorz
いや寧ろ歌を間違えたと言うべきでしょうか(´Д`;)

いちばん最後の「この掌で何を守る?」を「この掌は何を掴む?」と歌っています。

あれ?と思われた方、本当に申し訳ありません。
歌う為の楽譜を製作していた際にどうやら歌詞を写し損ねたようで
録音の時にも何も気付かなかったのです…あわわ。
気付いたのがM3が終わって1ヶ月後という有様orz

本来の正確な歌詞に違和感を感じるような状態まで歌いこんでいるので
最後は「この掌で何を掴む?」で補完して頂ければと思います。

おお まふみよ かしをまちがうとは なにごとだ


たすけてゆうていみやおうきむこうとくれせんたぼーびorz


05.百の音

コンセプトはエンディングテーマ。
――世界に散らばっていた百の音を集めたとき、世界に訪れるものは。

旅を終えたユグリス達が戻る日常で、
のんびり優しく流れている音楽が作りたかったのです。
大切なのは多いことだけじゃない、ひとつだって大事。みんな大事。
王女ミアマリカと共に皆が歌っているイメージです。

CDの製作過程を聞いていた方から「これだけ曲調が違うね」と言われました。
自分でも確かにそう思うのです。
目指したのはアフリカンな感じのコーラスだった筈なのですが、何だか違う…あれ?
うむむ……力不足を痛感です(´Д`;)
でも歌はすごくお気に入りなのです。洗い物とかしてるときに口ずさんだり♪

録音に大変な時間が掛かりました。
バックコーラス(もじゃもじゃ語)は、曲の間中ずーーーーーっと歌っています。
息が当然続かないので一小節を二つに分けて、更に重ねて…
歌っても歌っても終わらなくて、さきまふみ涙目。(自業自得)

更に実はMIXしたら塩梅の良くなかったため削除した、
4トラックのコーラスパートがありました。

メロディを作るのにとても苦労した曲でした。
5拍子にしてみたり6/8拍子にしてみたりと迷走を繰り返し、
最終シンプルなものになりました。
最後はもっと余韻を残しても良かったなぁと反省です。


長文をここまで読んで頂いた方に感謝なのです。

近いうちに、CDをお買い上げ頂いた方へ特典ページを公開する予定です。
未公開の音源などの公開も考えています。
気長にお待ち頂ければ幸いです。
(2008.07.02)